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2008年2月 6日 (水)

『部下がついてくる人 体験で語るリーダーシップ』

福原義春/日本経済新聞社/1260円

    

  部下がついてくる人―体験で語るリーダーシップ

○言葉は力……私が言いたいのは、人間が人間に会って言葉を送ることは大きな力を伝えるということです。しかし、もし会うことができなくても、人間らしい手段でメッセージを伝えることは、人間を動かす上でとても大きな力になるのではないでしょうか。

結局リーダーとは、自分が動くものであると同時に、人を動かす力のある人に与えられる称号なのですから。

〇撤退の心得……企業の活動は平衡状態の持続とか、ましてや縮小均衡というのは理論的にはあり得ても、実際にはかなり困難な仕事なのです。平衡状態が持続しているのは、多くの場合、拡大均衡を狙っても、それが果たせなかった結果に過ぎないというのが実態ではないでしょうか。まして、縮小均衡は「総崩れ」の危険と紙一重で、だからこそ負け戦をいつのまにか勝ち戦に状況を一変させてしまえるような、大きなリーダーシップが要求されることになるのですが…。

〇想いを伝える……ある出版社が女性雑誌を創刊するとき、

「難しいことを判りよく」

「判りやすいことを面白く」

「面白いことを奥深く」

というコンセプトで成功したという話を聞いたことがあります。まさにリーダーのコミュニケーションもこうありたいものです。

〇マックス・デュプリーのリーダーの条件

(1)事実を掌握すること。

(2)その仕事に当たる人への奉仕者であるべきこと。

(3)最後に感謝の言葉を述べること。

――リーダーの心からの尊敬、心からの感謝はいかなる金銭的報酬にも比較できないようなリーダーの力になるというのです。

〇エンパワーメントの魔術……エンパワーメントを単なる権限委譲と考えては行けません。……権限も責任もともに与えてこそ、マネージャーはまかされたのだという意識を持つのではありませんか。任せても失敗がこわいので、何かあるとついそこにまたリーダーが口を出す。すると、すべてが壊れてしまうのです。

○組織を壊す……リーダーが組織に変化を起こそうと思った場合、たとえ一人ひとりは心中賛成であっても「組織」が反対し、抵抗し、ひどいときにはリーダーを引きずり下ろすことさえあるのです。

  あるべきリーダーは、見えざる組織と戦って勝つものだ、と私は思っています。それには組織を形づくる個々の成員を各個撃破し、説得し、味方につけなければならない。そうすると、組織の幻影はもろくも崩れるものです――もともと実体はないのですから。

〇私は社員に、どうぞ上のほうばかり見ないでください、その見方を九十度水平に倒して、社会とお客さまを見て下さいと言いました。…もしお客さまのためになるなら、電話もファクシミリも出張もちっとも構いませんが、お客さまのためにならないような電話や会議はどうぞやめて下さいと言いました。

○褒めるか励ますか……成果に報いることが、次の挑戦を励ますことになるでしょう。励ますことと褒めることの違いを知り、それを適宜に使う――そこまで細かく気を配れる人間でありたいものです。

〔リチャード・ファースン『パラドックス系』早川書房〕

○我慢の潮時……ひとつには、現場の実力者に任せてその持てる力を発揮してもらえることの可能性。もうひとつには、ことが起きたときに敏感に小さな手当てをするのではなく、持ちこたえられるだけ持ちこたえて、そこで大きなアクションをとることの有効性です。

○先見力を磨くための着眼点

第一に、いま現在、何かがおかしい、現在の状況は間違っていると考えてみたらどうでしょうか。いまのままの状況が、いまのままの社会が、いつまでもつづくわけがありません。何かが変わるのです。

第二に、作用があれば反作用があります。

「メガトレンドには、一見反対にみえるマイナートレンドがついてくる」

第三に、世の中の転換期には思いもかけない動きが起きます。それは、いままでのがっちりと組み込まれた秩序が崩れるためです。そこに、ニュービジネスをはじめとする新しい機会が生じます。

第四に、主体と客体を入れ替えて考えてみましょう。いわゆる逆転発想の一種です。

第五に、長い目で見れば、歴史は繰り返す必然があるはずです。

○君子豹変すべし……君子豹変という言葉は、もともと「君子豹変大人虎変」の略です。俗に解釈されている意味とは違い、本当は「豹は夏毛と冬毛が抜け変わって、年をとってそれを繰り返すうちに、得も言われぬ精緻な斑紋ができる」ことを意味し、さらに「君子は時とともに成長する」ことなのだそうです。

○リーダーとマネージャー……フランスの国際経営大学院(INSEAD)のM・ケッツ・ド・ブリース教授は『会社の中の「困った人たち」』(創元社)という本で、リーダーは「なぜ」と問い、マネージャーは「どうやって」と問う人だと考えます。

  私の考えでは、マネージャーは現状のコントロールに才能のある人であり、リーダーは現実の事態の先を読める人、読もうと努めて手を打てる人でなければなりません。

○リーダーの心からの尊敬、心からの感謝はいかなる金銭的報酬にも比較できないようなリーダーの力になるというのです。

○情報の5W1H……最新のデータはいろいろな兆候を示すものですから、見る人にとってはずいぶん役に立つものです。しかし、それがインフォーメーションにならないと、戦略や方針を決めるための知を生むことができません。私はこれを4WHが揃ったものと定義しています。つまり、誰が、いつ、どこで、どうやって、何をしたのか、ということです。そうでないものはただのデータにすぎません。

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