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2008年7月21日 (月)

『翻訳と雑神』

四方田犬彦/人文書院/2100

    

  翻訳と雑神―Dulcinea blanca

《ドゥルシネーア》

& 零落を重ねたセルバンテスが老境にいたって執筆したこの長編小説(『ドン・キホーテ』)は、……はるか過去に実在していた寛容さの喪失を嘆き、それを声低く行間に語らせる作品であるように思われる。その過去とは何か。端的にいってそれは、後ウマイヤ朝のもとにスペインが文化的に殷賑を極めた時代であり、イスラム教徒とユダヤ教徒、キリスト教徒が平然と同じ都市に居住して、信仰の自由を保証されていた時代のことである。

& 『ドン・キホーテ』が刊行された十七世紀初頭のスペインが、もはや過去の宗教的寛容を忘れ、異端審問に明け暮れる、反ユダヤ主義の恐怖国家と化していたことを示している。

& ある側面を強調し、別の側面を排除することによって、翻訳行為はただちに権力に迎合することもできれば、権力に抵抗する力を組織する側に加担することもできる。

《西脇順三郎と完全言語の夢》

《金素雲の朝鮮民謡翻訳》

*岩波文庫『朝鮮民謡集』『朝鮮童謡集』

*自叙伝『天の涯に生くるとも』

*林容澤著『金素雲「朝鮮詩集」の世界』(中公新書)

  

金素雲『朝鮮詩集』の世界―祖国喪失者の詩心 (中公新書) Book 金素雲『朝鮮詩集』の世界―祖国喪失者の詩心 (中公新書)

著者:林 容沢
販売元:中央公論新社
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《金時鐘による金素雲『朝鮮詩集』再訳》

《吉増剛造 発語と彷徨》

《吉増剛造と雑神》

吉増剛造―黄金の象 Book 吉増剛造―黄金の象

著者:国文学編集部
販売元:学灯社
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「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」 Book 「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」

著者:吉増 剛造
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盤上の海、詩の宇宙 Book 盤上の海、詩の宇宙

著者:羽生 善治,吉増 剛造
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「アジア」の渚で―日韓詩人の対話 Book 「アジア」の渚で―日韓詩人の対話

著者:高 銀,吉増 剛造
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長篇詩 ごろごろ Book 長篇詩 ごろごろ

著者:吉増 剛造
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天上ノ蛇、紫のハナ Book 天上ノ蛇、紫のハナ

著者:吉増 剛造
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