『自分を磨くセオリー』
サミュエル・スマイルズ/本田健・訳/三笠書房/1575円
スマイルズの名著『自助論』と双璧をなす本書は、幸せになる生き方の指南書である。
著者:サミュエル スマイルズ
![]()
自助論―人生の師・人生の友・人生の書
販売元:三笠書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する
何よりもプラトンの説くように「他人の幸せを願うことは、自分の幸せを求めること」であり、哲学者ベンサムの信念でもあった。「強い意志をもった男」と「滝」は、格言のとおり「進むべき道を自分で切り開いていく」ものである。
そのためにも、多くの巨人の生涯を決定づけた『プルターク英雄伝』のように、人生の「手本」をもつことが重要であり、「手本こそすべてである」。
著者:プルターク
![]()
プルターク英雄伝 (潮文学ライブラリー)
販売元:潮出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する
しかも、真剣に生きるということは、「精力的に行動するということ」を忘れてはいけないし、「義務を果たすことに憶病であってはならない」のである。換言すれば、「勇敢な人」とは「自分自身の主人」「心の師」となれる人ということである。幸福は私たちの内側にあるのだから、「つまらない恐怖心を克服する力」をもたなければならない。
災いは姿を変えた幸せにすぎない。うまく生かせば何倍もの幸せを手にすることができるのだから。ペルシャの賢人も「暗闇を恐れてはいけない。それが生命の泉を隠しているかもしれない」と言っているというのだ。だから、「逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない」という逆説もあるということだ。
ダンテは亡命中の貧しい暮らしの中で傑作を書いている。ミケランジェロでさえ、彼の才能を理解しない貴族や牧師、あらゆる階層の貪欲な人間たちに妬まれ、ほぼ一生涯にわたって迫害にあっている。
ルターはワルトブルグ城での獄中生活で聖書の翻訳に励み、ドイツ中で広く読まれた有名な小論文や論説を手掛けている。デフォーはさらし台に三回立たされた後に入れられた牢で、『ロビンソン・クルーソー』をはじめ、数々の政治的な小論説を書いている。
著者:デフォー
![]()
ロビンソン・クルーソー〈上〉 (岩波文庫)
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する
![]() |
ロビンソン・クルーソー 下 岩波文庫 赤 208-2 著者:デフォー |



コメント