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2008年7月18日 (金)

『自分を磨くセオリー』

サミュエル・スマイルズ/本田健・訳/三笠書房/1575円

 スマイルズの名著『自助論』と双璧をなす本書は、幸せになる生き方の指南書である。

      

自助論―人生の師・人生の友・人生の書 Book 自助論―人生の師・人生の友・人生の書

著者:サミュエル スマイルズ
販売元:三笠書房
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何よりもプラトンの説くように「他人の幸せを願うことは、自分の幸せを求めること」であり、哲学者ベンサムの信念でもあった。「強い意志をもった男」と「滝」は、格言のとおり「進むべき道を自分で切り開いていく」ものである。

そのためにも、多くの巨人の生涯を決定づけた『プルターク英雄伝』のように、人生の「手本」をもつことが重要であり、「手本こそすべてである」。

       

プルターク英雄伝 (潮文学ライブラリー) Book プルターク英雄伝 (潮文学ライブラリー)

著者:プルターク
販売元:潮出版社
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しかも、真剣に生きるということは、「精力的に行動するということ」を忘れてはいけないし、「義務を果たすことに憶病であってはならない」のである。換言すれば、「勇敢な人」とは「自分自身の主人」「心の師」となれる人ということである。幸福は私たちの内側にあるのだから、「つまらない恐怖心を克服する力」をもたなければならない。

 災いは姿を変えた幸せにすぎない。うまく生かせば何倍もの幸せを手にすることができるのだから。ペルシャの賢人も「暗闇を恐れてはいけない。それが生命の泉を隠しているかもしれない」と言っているというのだ。だから、「逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない」という逆説もあるということだ。

 ダンテは亡命中の貧しい暮らしの中で傑作を書いている。ミケランジェロでさえ、彼の才能を理解しない貴族や牧師、あらゆる階層の貪欲な人間たちに妬まれ、ほぼ一生涯にわたって迫害にあっている。

 ルターはワルトブルグ城での獄中生活で聖書の翻訳に励み、ドイツ中で広く読まれた有名な小論文や論説を手掛けている。デフォーはさらし台に三回立たされた後に入れられた牢で、『ロビンソン・クルーソー』をはじめ、数々の政治的な小論説を書いている。

    

ロビンソン・クルーソー〈上〉 (岩波文庫) Book ロビンソン・クルーソー〈上〉 (岩波文庫)

著者:デフォー
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ロビンソン・クルーソー 下    岩波文庫 赤 208-2 Book ロビンソン・クルーソー 下  岩波文庫 赤 208-2

著者:デフォー
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