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2008年8月 4日 (月)

『こころと脳の対話』

河合隼雄・茂木健一郎/潮出版社/1260

  こころと脳の対話

 人に会って凄く疲れるときと、眠くなるときと、脳はもとより、からだ全体が生き生きしてくるときと、経験的にいって3通りあるように思う。

 いちばん記憶に残っているのは、東京外大のポルトガル人の教授と、日本語で話していて、申し訳ないのだが、その教授の日本語を聞いていると、自分の中のリズムがどんどんおかしくなって、気持ちが悪くなったことがある。

 この本で河合氏が述べているのは、それとは違う話かもしれないが、「わりとふつうの話をして帰って行ったのに、気がついてみたらものすごく疲れている場合があるんです。その場合はもう、その人の症状は深い」というのは、分かるような気がする。「それはやっぱり、こちら側が相手と関係をもつために、ものすごく苦労している証拠」なのだ。だから、シンドイものだから「そういう人はかわいそうに、やっぱり人に嫌われる」ことになってしまう。

 眠くなってしまう場合というのは、話がつまらない、クリエイティブでないかだろうと思っていたが、なるほど「一番大事なことを言っていない」ということなのだ。

 生き方として大事な指摘がある。

 茂木氏が「生きるうえで、ある種のしんどさというものがあって、そこを通り過ぎないとやっぱりいけないところって、きっとあるんですよね」と問いかけたのに対して、河合氏はこう答えている。

 「違ういい方をすると、苦しんでいる人がこられたら、苦しみをとるんじゃなくて、苦しみを正面から受け止めるようにしているのが僕らやと思っています。……逃げない。まっすぐに受ける。だいたい、まっすぐに受けてない人が多いんです」

 ほんとうに納得、という感じ。

 しかも「中心をはずさずに」聞くというのは難事だろうな。

 宗教と科学について、興味深い見解が述べられている。

 「宗教的なもの、科学的なものと分かれているのが、相当な接点をもってくるんじゃないか。いちばん僕の関心のあるところがそこなんですよね」

 「宗教と科学が接点をもつときに、僕はいちばん強力なのは仏教やないかと思うんです」

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